マンション売却には、住み替えや住宅ローンなどの事情が絡むケースが少なくありません。そのため、一戸建てや土地とは異なる「成功のためのポイント」があります。
マンション売却を行う際の「成功のためのポイント」は、価格相場のチェックと不動産会社選び、物件の魅力整理、適切な内見対応の4つです。それぞれについて解説します。
“売りたい価格”と“売れる価格”は異なります。相場とかけ離れた売却価格を設定すると、購入希望者は現れないでしょう。そのため、まずは売りたいマンションに似た立地や築年数の物件が、どの程度の価格で取引されているのかについて調べましょう。調査方法は多岐にわたりますが、はじめは不動産情報サイトやチラシなどを参考にするのがおすすめです。また、一件ではなく複数の物件を見比べた上で、妥当な売却価格を把握してください。
マンション売却における成功は、どの不動産会社とタッグを組むにかかっています。ここでポイントになるのが、不動産会社の種類と得意分野。分譲に強いのか、賃貸に特化しているのか、売買を専門にしているのかなどについて、きちんと見分けましょう。
なお、大手だからといってすべてが有利とは言い切れません。実際には、地元の不動産会社のほうが地域情報を持っていますし、親身に相談にも乗ってくれるケースも多いです。もちろん、すべての会社がそうとも言い切れませんので、基本的には査定などを通じて担当者の対応を確認しましょう。
購入希望者の背中を押すためには、実際にそのマンションに住んでいた人の生の声が重要になります。マンションの魅力をもっとも知っているのは売り主に他なりません。そのため、物件のアピールポイントについては事前に整理しておきましょう。とくに「近くに学校や病院、公園が揃っている」「駅周辺に便利な商業施設がある」「周囲は閑静で住み心地がよい」といった、図面やデータではなかなかわからない魅力についてまとめておくのがおすすめです。
購入希望者が現れたら、内見対応が必要になります。この際は、マンションのイメージがよくなるよう、掃除・整理整頓は最低限済ませておいてください。また、臭いなどについてもいつも以上に気をつけましょう。また、購入希望者はマンションそのものだけでなく、これまでどんな人が住んでいたのかも気にします。見学者を迎え入れる際には、明るく真摯な対応を心がけてください。
マンション売却は住み替えと同時に行うケースが少なくありません。この際に注意しておくべきポイントについてまとめます。
住み替えのためのマンション売却はタイミングが重要です。購入と売却、どちらを優先するかでデメリットが大きくなることもあるので気をつけましょう。
このように、売却と購入は時期を合わせることが大切です。同時進行が実現できれば理想ですが、どちらかが先に決まる可能性もあるため注意しなくてはなりません。なお、マンションは一般的に1〜3月と9〜11月に売れやすいと言われています。この時期に売却をはじめるのはもちろんおすすめ。一方、この時期に売れ残った場合は価格設定を見直すなど、何らかの対策が必要になります。
たとえばマンション売却をしたとして住宅ローンの残債を消化しきれない場合、マンションには金融機関による抵当権が残ってしまいます。この状態では、マンション売却は行えません。こうした際には、新たな購入予定の物件に、不足分を上乗せした金額の住み替えローンを組むことが可能です。
なお、住宅ローンの金額自体は大きくなりますから、月々の支払いも増えます。ここで無理をしてしまえば、その後の生活が苦しくなるでしょう。そのため、そもそも物件がいくらで売れるのか?ローン残債がいくら残るのか?といった情報を事前にしっかり集めるようにしましょう。
最後に、マンション売却にかかる諸費用についてもまとめていきます。資金計画を立てる際には、以下の費用についても勘定に入れておくようにしましょう。
上記については「売却成功の3ステップ」にて詳しく説明していますので、ぜひご覧ください。
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